■本・楊令伝
梁山泊崩壊からなんやかんやで数年流れた後のお話。一巻は皆兵をまとめて逃げたよ!宋江から旗を託された楊令は行方不明だよ!って辺りからスタート。
取り敢えず今は燕青の塩の道を資金源に、呉用をトップとして一応稼動している梁山泊面々。史進も元気に呼延灼と宋国の軍にちょっかいかけております。
燕青と武松は楊令探して北に行きました。燕青に関してはともかく、武松は宋江にも先立たれ、李逵もいなくなってマジでぼっち。皆に「李逵とはよく喋ったが割と無口」とか言われてる。こう考えると李逵天使だお。何するにしても、李逵は寝床作るの上手だったとか、ご飯美味しかったとか武松が思い出してるの見て目頭が熱くなる。
で、取り敢えず一巻の最後で楊令を無事に見つけるんですが、なんか楊令も厨二病こじらせた様な発言しててドキドキが止まらなかった。
けど、二巻で、楊令なりに戦争のありようとか、宋国との戦い方など色々考えてたようです。一応は梁山泊の上に立ってくれるらしく、呉用も一安心です。なんといっても呉用は人望ないからな!史進なんかそのうち喧嘩して殴り殺すんじゃないかってひやひやだしな!
そんな呉用も二巻ではかつて可愛がってた軍師候補を死なせたことなんかをぼんやり思い出してたりしてちょっと可哀想(´・ω・`)本当呉用ぼっちすぎんだろ。「頭がイイのは認めるし、言ってることは正しいが、気に食わない」っていう道をガンガン進んでます。
あと、二巻で史進が38歳とか知って仰け反りました。林冲は生きてりゃ48歳。そりゃ老いを感じて馬に思わず話しかけるわな……。つーか、史進は40目の前ですけど、相変わらずやんちゃしてます。一応古参に入るんで若干落ち着いてはいますが、呼延灼に窘められること数回。現在副官の杜興の爺がいないんで超元気。フルティン事件で怒られたり、普段からガミガミ言われてるんで苦手なんじゃないかと勝手に思ってます。
杜興の爺さんはというと、拙者は結構好きなんですよね。昔は李家執事やってたんですけど、結局可愛がってた李家の坊ちゃん死んで(´・ω・`)ってなってて、史進の下で兵士ドS全開で鍛えまくってって感じだったんですが、現在は李家のお嬢ちゃんがやってきて生き生きしてます。李家のお嬢ちゃんはやっぱ坊ちゃん同様兵器作成メインらしい。鉄とか木とか一杯欲しい!けど輸送大変だから遠慮しちゃってるお嬢ちゃん。それ見て杜興の爺は泣きながら物資手配する人に頭をさげるんですよ。それ見た時は「あのドS爺も丸くなりやがって……」って思ったんですけどね。うん。約束取り付けた翌日、物資手配の兄ちゃんをニヤニヤしながら見送ってやがったよ!アイツ!「計画通り……」って面してたんだよきっと!杜興……恐ろしい子……。しかも、物資二倍とか鬼だお……。
まぁ、そんな感じで拙者の好きキャラは大体元気にやってる。馬麟は若干性格丸くなったかなぁ。公孫勝は相変わらず。
そんでもって、たぶん楊令伝ってのは世代交代ってのが色濃く出てる。○○の息子とかがちらほら梁山泊集団に合流してきてる。そもそも楊令も二代目だしね。
楊令みたいに良く出来た二代目ばっかりじゃないってのが面白いよね!花栄の息子とか正直余りのダメさに吃驚したわ。ヘタレた意味で駄目なんじゃなくて、増長してるって意味で駄目。親父に憧れて、憧れて、強くなって、強くなって増長した。初期の史進を更に質悪くした感じ。こりゃいかんと、馬麟が速攻で王進リサイクルセンターに連れていったお。記念すべき楊令伝でのリサイクルセンター行き第一号。まぁ、ここに来れば大体使えるようになるし、死亡フラグも立ちにくいんで(笑)花飛麟もきっと大きくなって帰ってくると思います。因みに親父同様弓が得意。
相変わらずとても面白いです(*´∀`)白勝なんて、今や安道全の後を継いで医者ですからね。頑張れよ。
あと、岳飛もちょっとでてた。これは水滸伝→楊令伝→岳飛伝って続くらしいから、たぶん岳飛自体は前作における楊令みたいに顔出しだけなんだろうけどね。
しかしながら、北方水滸伝がこの春からラジオドラマになってるらしく聞きたくて仕方ない。けど、なんか、放送局微妙なんだよね……。長野の電波って入らないよねさすがに(´;ω;`)CDとかにしてくれないかな。