*岩田王国【楽園の扉編】*

最後に嘘を吐いた。
勿論あの『介入者』もそんな事は承知で帰っていったのだろう。

本当は世界はループしていなし、歴史の修正は『まだ』行われていない。

此処は一個人によって作られた『箱庭』なのだから。

『介入者』はこれから7000人委員会の待つ、
『かの場所』に行くのだろう。

『青の青』によって仕掛けられた約60万のチェーンゲノムと7つのミラーゲノム。
及び2万4千箇所で仕掛けられたダミートラップの待ち受ける場所。

そこは正に『戦場』

血を吐きながら、泣きながら、
この何万回と繰り返される『箱庭』で『介入者達』は『戦場』に立つ為の準備をし、
何時か『戦場』で『歌』を歌うのだろう。

祈りながら、

『楽園』への扉を開く為に。

『希望』を本当の第五世界に届ける為に。

『HERO』は、
めでたし、めでたしの結末を迎えた者への称号ではなく。

『運命など存在しない』と信じ、戦い続けた者への称号であって欲しい。

願わくば、『希望』が第五世界に届きますように。
願わくば、我々の歩んだ道が彼らの『道標』になりますように。

***

I know thy works (behold, I have set before thee a door opende, which none can shut),
that thou hast a little power, and didst keep my word, and didst not deny my name.

THE REVELANTION TO JOHN CHAPTER 3-8

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