*非日常劇・5月*

─―鶴の恩返しに始まる人が夢見る『素敵な恩返し』の逸話。

 その日俺はアルバイト先の工事現場で仕事に精を出していた。給料が良いとは言えないが、かなり大規模な工事らしく、少しずつ場所を移動しながら地面を掘り返しており、時間の融通がかなりきく。大学の合間にバイトするには便利な職場なのだ。
 初めてバイトを申し込みに行った時は責任者のおっさんが余りにも愛想がなく流石に若干びびったが、いざ働き出せば他の同僚は気さくな人が多いし、責任者のおっさんも仕事さえしっかりすれば何一つ干渉しないある意味やりやすい職場ではあった。

 そんな中、いつもどおり掘り返された土砂を一輪車で運んでいると視界の端に十歳前後の子供の姿を捕らえた。土曜日なのだから子供が歩いていてもおかしくないのだが、現在ここは車は勿論、歩行者も通行禁止である。手前の看板を見落として迂回しなかったのかもしれないと思って親切心で声をかけようとしたが、それは同僚の声で遮られた。
「あれ?大将のところの子だ」
 その言葉に俺は我が目を疑った。あの不愛想な工事責任者に子供がいるのも意外だが、何一つ似ている処のない可愛らしい子供だったのだ。ほっそりした体付きに整った顔。余程奥さんが美人でない限りあのおっさんの遺伝子からこの子供が出来上がるのは至難の技であろう。それに愛想がいい。その子供は声に気が付いたのか軽くこちらにお辞儀をして綺麗な笑顔を作ったのだ。
「大将!チビちゃん来てますぜ!」
「ああん?」
 不機嫌そうな声で返事をしたおっさんはチラリとこちらを見ると、手を止めてゆっくりと歩いて来た。
「どうした?」
 ここでおっさんが子供にゲロ甘ならば俺は笑いを堪えるのに必死になったに違いないが、逆にいつもと変らぬ態度で接しているのを見るとお節介ながらコミュニケーションが取れているのか心配になる。しかしながら子供はそんな心配をよそに、背負っていたリュックから包みを取り出しおっさんに渡す。それは俺にも見覚えがある弁当の包みであった。
「わざわざもって来たのか…悪りぃな」
「うん」
 子供は先ほど俺達に見せたのとは違う少し子供らしい笑顔を見せると弁当を手渡した。
「いやー全然似てないですよねあの親子」
 思わず口を開くと同僚は苦笑したように返答する。
「本当の親子じゃないらしいけどね。大将独身だし」
「あ、そうなんだ」
 不思議とそう言われればそう言われたで納得出来る。あの不機嫌を絵に書いたようなおっさんの遺伝子から生成するにはかなり無理がある。礼儀正しいし、何より可愛い。将来が楽しみだなアレはと無駄な思考を巡らせながら俺は仕事を再開した。

 昼休みに入った直後、いつも通り近くのコンビニに向かおうとした時美少女候補の子供を持つおっさん…周りが言う大将に声をかけられ思わず姿勢を正す。アレだ、いつもの不機嫌さに輪を掛けての表情だったのだ。
「やる」
 そう言って投げ渡されたのは数種類のパンであった。始めは意味が分からずきょとんとしてしまったが少しして漸く察しが付く。恐らく不要になったのだろう。あの子供が弁当を届けたから。
「有難うございます」
 礼を言うと更に不機嫌そうに眉をしかめて大将は踵を返した。あの不機嫌そうな顔は一種の照れ隠しなんじゃないかと考えて少し笑った。そう考えれば子供がきた時にあんな顔だったのも納得いく。
 自分なりに答えを出して満足したのでお茶を汲むといそいそと他の同僚の側へ行く。昼食の無駄話のメインは予想通り大将親子となる。
「態々弁当届けてくれるなんて可愛い子ですよね大将!うちのかみさんなら『適当にコンビニで買っといて』って言われますよ」
「…しらねぇよ他所の家庭事情なんざ」
 そんな同僚の話に眉間の皺を一段と深くして大将は答える。ちらりと視界に入った弁当は何時も通り手作りである所を見るともしかしたらあの子供が作っているのかもしれない。今日は寝坊したのだろうか等と関係ない事を思い浮かべる。
「アレで女の子だったら最高なんだけどなー」
「はい?」
「いや、だから、娘の手作り弁当だったら最高だって話。あ、山瀬お前チビちゃん女の子だと思ってたな」
 同僚の何気ない一言に思わず持っていたパンを落としそうになる。どう見ても女の子だったのだ。
「まじで男の子っすか?」
「マジマジ。大きくなったら俺とデートしようって言ったら『僕男です。それでも良いなら予約して下さい』ってさ。いやーあの後大将に睨まれたのなんのって」
 その時一緒にいたであろう他の同僚もその時の事を思い出したのかゲラゲラ笑い出す。大将の子供にしては返答が洒落てるが俺にしてみれば非常に残念な気分である。世の中矢張り巧く行かない。うちの家の猫もアレくらい可愛ければまだ救いようもあったのになぁと遠い目をしながらパンをかみ締める。

 

「お帰りなさいませご主人様」
 尻尾フリフリ、ネコミミを可愛く動かせてお疲れの俺を出迎えたのは見るからに筋肉質なマッチョガイ・ミケであった。流石に自分に見慣れた光景であっても本日見たチビちゃんの事を思うと思わず溜息が出る。何故自分にはあんな可愛い子があてがわれなかったのであろう。神様はいつだって不公平である。
「ああ。ただいま」
 確かにミケは従順で非常に家事能力もあり、素敵な食事と綺麗な部屋を提供してくれる。何一つ文句も言わない。それだけに美少女でない事が残念である。寧ろ美少女であれば家事技能など不要だと本気で考えていたりもする。ドジッ子万歳の心理であろうか。塩と砂糖を間違えてもきっとだらしのない笑顔で許すのであろう。自分で考えて馬鹿だと思うが。
 いつも通り食事を取り風呂に入ると湯船に浸かる。肉体労働の後の風呂というものは格別だと感じる瞬間だ。がさがさドア越しに物音がするので思わず身を竦ませるが、ミケが着替えを持ってきたという事に気がついて緊張を解く。コレばっかりはどうにもなれない。しかしながらよく考えたら自分で着替えを持って風呂に入ればいいのに毎度毎度忘れる自分が悪いような気もするので俗に言う自業自得という事だろう。

「今日バイト先の大将の子供がさー。手作り弁当態々持ってきてたんだよ」
 俺の背に乗りモミモミとマッサージをするミケに何気なく話しかける。もう少しマッサージしていて欲しいが睡魔が襲ってきたのでそれを撃退するために話題を振ったのだ。
 工事現場でのバイトの後は必ずミケがマッサージをしてくれる。普通の店に行けば20分でかなりの金額を取られるのを考えると非常に有難い。
「お弁当ですかにゃ」
「そうそう。カラフルで可愛いの。オッサンがいつも可愛らしい弁当持ってくるから自分で作ってるんじゃないんだろうなーとは思ってたんだけどさ」
「…」
 ミケは基本的に話は聞き手に回る。間が持たないとどうにもこうにも駄目な俺は結構無駄話をしてるようなきもするが、まぁ、このいかついガタイで部屋に2人っきりのプレッシャーから逃れる為につい話をしてしまうのだ。
 しかしアレだ、実に心地よいマッサージだ。
 昼間に出会った子供の事を思い出して切なくなる。何で今俺の背中に乗ってるのは美少女じゃないのだろうと。まぁ、か細い指の美少女ではこのマッサージは無理かもしれないが…と考えながらも無駄な妄想をしてしまうのが悲しい男の性だろう。

─―ネコミミの美少女は俺の背中に乗り一生懸命コリを解す。
「ご主人様の背中硬いですにゃ。一生懸命ほぐしてるのに全然お役に立ててないですにゃ」
「ミケは力が無いからな。でもこっちの硬いのは上手に扱えるだろ?」
 おもむろに体を起こすとミケは少し恥らったような表情をし小さくこくんと頷く。
「ミケはご主人様の為に頑張りますにゃ」
 恐る恐るといったようにミケは俺に手を伸ばすとそっとその小さな唇でいきり立った物をついばむ様に撫でる。遠慮がちに愛撫する姿を見ながら俺はミケの頭を撫でながら体を屈め耳元で囁く。
「もっと上手にできるだろ?教えたとおりにすれば良いよ」
 ミケは上目使いで小さく頷くと一気のくわえ込みそのやわらかい舌で撫であげる。ゾクリと背筋に走る快楽の刺激に思わず口元を緩めながらミケの肌をゆっくりと撫でてゆく。するとミケは僅かに体を震わし─―

 ってな感じで。どうよ!と思いおもわず首だけ背中の方を向けるが視界に移るマッチョガイミケを見ると俺の暴れん坊将軍もシオシオと元気をなくす。うつぶせマッサージ中に元気になると色んな意味で痛いので元気ない方が有難いのが事実なんだが…と遠い目になる。しかしながらよく考えると自分は今物凄く無防備なんじゃないか。

─―ネコミミのマッチョガイは俺の背中で一生懸命コリを解す。
「ご主人様の背中硬いですにゃ。ほぐしてもほぐしてもミケはお役に立てないですにゃ」
「いや、十分だけど…」
「いえいえ、コレではミケはご奉仕が足りません。もっとご主人様には気持ちよくなっていただきますにゃ!」
 そう言うとミケはおもむろに俺の尻を揉み解しだす。驚いた俺は思わず声を上げるがミケは少しだけ微笑を浮かべてリラックスしてくださいにゃ等と無茶な事を言う。
「ミケ、もういいから…」
 自分の声が擦れるのを自覚しながら俺はミケにされるがままに─―

 思わず尻の穴がすぼんだ。なんて想像するんだと自分自身を呪いながらも続けられるミケのマッサージの心地良さにまどろんでいった。

 翌朝目が覚めるとちゃんと布団を被っていた所を見るとミケが寝てしまった俺にかけてくれた様だ。最後の妄想が妄想だっただけに思わず着衣を確認するが乱れた様子は無かったのでホッと胸を撫で降ろす。
「ご主人様本日も工事現場ですかにゃ」
「ああ、日曜日だからな。夕方までフルでバイトかな」
 ホカホカご飯をかきこみながら答えるとミケはそうですかとだけ良い、洗濯物を洗うのか席を離れ風呂場へ向かった。無論俺が家を出る時は呼びもしないのにちゃんとお見送りをしてくれた訳だが、あんな恐ろしい昨日うっかりしてしまった事もあり余り長くミケの顔を見ていられなかった。

 

 別に生活に死ぬほど困っている訳でもないが金はあるに越した事はない。それにもうじき友人である川島の俗に言うエロ同人誌の原稿の手伝いなども(強制的に)させられるシーズンでもあり、夏のバカンスに向けての地味な資金集めのシーズンなのだ。川島は鬼なので平気で2,3日監禁するし、手伝いの指定もやたら細かい。しかしながら結構それで儲かっているのかアシスタント代は悪くないし、即売会へのチケット等も優遇してくれる。コレは良い。俺のモエモエロリっ子同人誌等がガンガン買えちゃう訳だ。釣られる俺もアホだが、それをいい様に使う川島は鬼だと思う。
 そんな事を考えていると視界の端に癒しの天使が入る。
 昨日お弁当を配達してきた大将の子供だ。今日もパンダのリュックを背負って日差しを避ける為か帽子を被っている。ああ、アレが美少女ならと心の中で涙する俺を他所にその子はトコトコと大将の所へ向かう。
「あん?今日は弁当持って来たぞ」
 不機嫌そうな大将の声が聞こえたので思わず俺は作業をしながら様子を伺う。
「山瀬ってどの人?」
 小首を傾げ子供は俺をご指名…いや、探している様子でそのこは大将に返答した。山瀬という従業員は多分俺しかいない。筈。大将の所へ行こうかいか舞か悩んでると、面倒臭そうに大将はこっちを向いて手招きをする。矢張り俺だったようだ。
「えっと…俺に何か…」
「俺が知るかよ。こいつに聞け。おい、用事終わったら帰れよ。危ねェから」
「うん。有難う」
 終始不機嫌そうな大将に満面の微笑みを向けると子供はくるりと此方に向き直り更に俺だけににっこり微笑む。正直二次元だったらノックアウトものである。
「俺に何か用かな?」
「お兄さんの猫が迷子だったから連れてきたよ」
「…え?」
「猫。飼ってないの?工事現場でアルバイトしてる山瀬さんの飼い猫って聞いたんだけど」
 子供はそう言うとスッと綺麗な指で電信柱の並ぶ一角を指す。
 恐る恐るそちらに視線を向ける俺。

(ミケ!!!!それ隠れてないから!!!隠れてないから!!!!!)

 電信柱の影に隠れているつもりだろうがそのガタイの良さゆえに丸見えなミケの姿を見たとき俺は文字通り目の前が真っ暗になって思わずヨロヨロその場に膝をついた。そんな馬鹿な。幻覚だ。アイツがこんな所に居る筈がないと己に言い聞かせ、そーっと再度視線を戻すが現実は非情だった。
「ミケ…」
「あ、やっぱりお兄さんの猫だったんだ。随分ココ探してたみたいだよ。良かった。お昼に間に合って」
「え?」
 今にも泣き出しそうな俺の表情を気にせずに子供はそう言うと、軽く手を振って、それじゃ、確かに案内したよ!と良い小走りにその場を後にした。ミケはその帰って行く子供に軽く会釈をすると、此方をじっと見てなにやら…気のせいだと思うが、もじもじしたような雰囲気を出している。気のせい…だよなぁ、と思いどうしようか思案してると大将から用事済ませてさっさと仕事もどれ!と怒られたので項垂れながらミケの方へ歩み寄る。
「何?」
「あの…ご主人様…お仕事のお邪魔するつもりではなかったのですが…お昼までにと思いまして…」
 手渡されたのは布に包まれた、恐らく…弁当箱である。
「え?え?」
「それではミケは帰りますにゃ」
「え─―!?」
 それだけ押し付けるとミケは脱兎の如くその場を後にし、俺は呆然と弁当箱を抱えて立ち尽くすしかなかった。ナニコレ。意味が解らないんですが。

 ぼんやりしている所に再度大将の怒声が聞こえ弁当を自分の荷物の上に置くと俺は慌てて仕事に戻った。後の事は余り覚えてない。

 しかしながら昼休みになるとワラワラと人が集まってきて質問攻めにあう…筈だったのだが。
「お前でかい猫飼ってるんだな。弁当持ってくるなんて賢いじゃねぇか」
「そうだよな!うちの猫なんて寝てばっかりだぜ!」
 ゲラゲラ笑いながらそんな話をする同僚に思わず俺は首を傾げる。つーか、あれちゃんと猫に見えてるの!?俺がおかしいの!?と頭を抱えたくなる。どう返答していいのか解らない俺はとりあえず弁当の包みを開けることにした。
「?」
 そういえば弁当箱に見覚えがない。そもそも弁当箱など家になかった筈だ。ミケは態々買いに行って弁当を作ったのだろうか。
─―!」
 俺が弁当箱を開けると同時にどっと同僚の間から笑い声が上がる。アレだ、うっかり人前で開けるんじゃなかった俺の馬鹿!!!!と何度反省しても足りない。

─―ピンクのデンブでハート。それは愛の篭った証─―

 アホか!!!!誰がこんなアホな弁当を一番最初に開発したんだ!とぶっ倒れそうになるが、それを他所に同僚達はゲラゲラ笑いながら勝手に人の弁当をつまんでゆく。まぁ、俗に言うでか弁なので量は山ほど詰まってる。問題はご飯にハートなだけである。…大問題だけど。
「お、スゲーうめー!チビちゃんと良い勝負じゃね?」
「まじでか。俺も卵焼きいただき!」
「ちょ!!俺の分なくなるじゃないっすか!」
「お前自分だけでこんな美味い弁当独り占めか?10年早いんだよ。そんじゃ俺の冷凍シューマイと交換」
 慌てて自分の分を確保しようとする俺を小突きながら同僚はおかず交換を一方的にはじめ気がつけば飯意外は全て誰かのおかずになっていた。
「まぁ、ハートは俺達優しいから許してやるよ」
 ゲラゲラ笑いながら同僚達はミケの作ったおかずをうまそうに口に運ぶ。なんかアレだ。鬱陶しいと思ったが取られたら取られたでなんだか悔しい複雑な俺の心境。仕方なく冷凍おかずをつつきながら飯を口に運ぶ。そういえばミケはいつも手料理を食べさせてくれる。今日の弁当のおかずも昨日の残り物じゃない所を見ると態々朝から作ったに違いない。

 

「ただいま」
「お帰りなさいませご主人様」
 帰った俺を出迎えるミケがいつもより心なしかソワソワしているようだった。多分弁当の感想を聞きたいのだろうと思い、空の弁当箱を渡す。
「あの…お味は…」
「…あーそれがな。同僚達に飯意外全部食われた。美味いって言ってたけど」
「そうですかにゃ…」
 心なしかションボリした様子のミケをみて流石の俺も良心が痛んだ。弁当箱から調達して迷子になりながら届けてくれたという事を考えると今更申し訳なくなったのだ。
「…作るなら又勝手に作れば?朝置いてあったら俺持っていくし」
 俺の精一杯の妥協だった。別にツンデレキャラを気取る訳ではないが、又作ってくれれば良いよミケ!なんてデコ小突きながら口が裂けても言えない。ほら、ミケの外見これだし絵にならないじゃん!と自分に言い訳しながらヨロヨロと風呂場に向かう。

 いつも通り湯船に浸かっているとミケが着替えを置きに来た気配がして俺は思わず呼び止める。
「なんですかにゃ?」
「あー。俺な。デンブ苦手なんだよ。ピンクの奴。ポソポソしててさ」
 でも今日の弁当は一応全部食べた。あの弁当からデンブを取り除くなんて炒飯からグリンピースを取り除くような地味な作業だと思った俺は昼休みも短かったので飯と一緒にかき込んだのだ。
「それは!誠に申し訳ありませんにゃご主人様!この不祥事腹を切ってお詫びしますにゃ!」
「えぇぇぇぇ─―!?」
 行き成り扉を開け放ち風呂場に乱入してきたミケは服が濡れるのも構わずにその場に土下座をし謝り倒す。
「いや、いいから!言ってなかったし!次から入れなければいいから!ココで腹切られると俺困るから!」
 そこまで言ってミケは漸く頭を少し上げ、涙目になりながらご主人様はお優しいですにゃ…とポツリと呟く。
「それではお詫びにお背中お流ししますにゃ」
「いや…いいよ。飯の準備してて。お願いします」
 思わずこっちが土下座したい気分になりながら俺は漸くミケを風呂場から追い出すとふぅっと溜息をつく。
「なんか…おかしくね?この生活」

 

─―翌日のミケ手作り弁当には『I★LOVE★ご主人様』のノリで書かれていた。


 あとがき

ハスマキ『傘(このサイトの事)も随分ほったらかしだし、突然だが季節のミケちゃんやろうと思う。構わんかね』
オオアザ『バッチコーイ!お前を信じてたZE★絶対やれよ!』

 そんな会話があって今に至る。
 ちょっと試験的な試みで一人称小説を書こうという事でこの話を書いたのですが、山瀬のアホさ加減にちょっとアレかなぁと思いオオアザ先生へお伺いを立てる。

ハスマキ『山瀬がアホの子になり過ぎてしまったのですが。構わんかね』
オオアザ『あ?何言ってるの。山瀬は今も昔もアホの子じゃないのさ』

 とりあえず山瀬の妄想の後に『ヘブン状態』とでも入れておいてください。折角の18禁サイトだしエロでもと思ったがあっという間に挫折しました。拙者の不甲斐無さを許してください。
 とまぁ、季節のミケちゃんお楽しみ頂けたでしょうか。無論オオアザ先生の猫の恩返し読んでる前提で書かせて頂いてます。マッチョガイのミケちゃんを頭の中央に置いて読んでいただければ幸いです。次の季節は何のイベントでしょうね。ミケちゃん。

20080507

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