**イベントすぺしゃる・お見合い トレンチコートで参戦**

ロゴ作成*砂神時雨

■メンバー一覧【龍拳戦隊ドラゴレンジャー】小隊■

2600499:ひわみ:233750(253750):東国人+剣士+拳法家+龍の使い+吏族:感覚+5、幸運+1
:5:6:6:2:10:0:7:-1:1
2600501:TAKA:210850(230850):東国人+剣士+拳法家+龍の使い+法官:外見+1、幸運+2
:8:7:3:6:7:0:2:1:2
2600503:コダマゆみ:94500:東国人+剣士+拳法家+龍の使い
:6:7:3:2:7:-1:2:-2:0
2600507:砂神時雨:230550:東国人+剣士+拳法家+龍の使い
:6:7:3:2:7:-1:2:-2:0
2600510:こんこ:175050:東国人+剣士+拳法家+龍の使い+シオネ・アラダの守り手:器用+1
:9:10:6:5:10:3:5:1:3

■目標■

1・折角のお祭りイベントなので楽しむ
2・藩国お見合いエントリー者りあらりんのお見合いを成功させる
3・GJ妨害メンバーを会場にいれない
4・隙あらば黒オーマの筋肉を愛でる(レッドとピンク限定・笑)

■作戦■

●愛と平和を守る龍拳戦隊ドラゴレンジャーはお見合い妨害のGJを阻止すべく結成された組織であり、敵にはまた襲来してもらわねば正義の戦隊モノとして困るので、彼らには怪我等をさせないように細心の注意を払いながら戦うべし。
●ただし見世物重視なので、技などは派手にかますべし。
●愛を忘れる事なかれ。それが我々の力である。例外として黒オーマの筋肉を愛でる為に参戦した2名は愛ゆえの暴走に注意すべし(レッドとピンク・笑)
●敵は何処にでも潜む、既に潜んでいるのを考慮し、隙を見せるなかれ。我々はお見合いメンバーの愛と平和を守る為にここにいるのだ、油断せず任務に就くべし。
●道は違えど相手(GJ同盟)も愛を叫ぶ者。戦う相手には敬意を持って挑むべし。
●全員AR12は伊達じゃない!先手必勝で敵を捕獲すべし。
●どんな強大な相手にも決して諦めず五人で力を合わせて立ち向かうべし。
●黒オーマ護衛軍団とも連携を忘れる事なかれ。我々は孤高の戦隊ではない、他との協力をもってお見合いエントリー者の目的を成功させるべし。
●もしも敵が運悪く自藩のソックスハンター軍団(摂政筆頭)だった場合に限り、オーナーである藩王様の指揮の下速やかに会場から排除すべし。

作戦案*こんこ・砂神時雨

■SS・絵等、ドラゴレンジャーの活躍軌跡■

*メンバー紹介*

●ドラゴレッド*砂神時雨
 一応レッドであるものの、頭が弱い(アイドレス能力上・笑)ので実質指揮はブルー・ひわみに任せている。元々『黒オーマの筋肉を愛で隊』を結成するつもりだったが、ヒーロー好きな血が騒ぎ参戦。
 *趣味・マッピング、褌の刺繍
●ドラゴブルー*ひわみ
 この企画発案者。別名・突っ込みひわみん。藩国唯一の良心といわれるが、今回は趣味暴走気味。
 *趣味・マッピング、突っ込み
●ドラゴブラック*こんこ
 この小隊唯一のアダラの守り手所持のクールガイ。嘗て名指揮官と呼ばれたが(EV90参照)現在はりあらりんのお見合いを成功させるべく燃える男に。
 *趣味・飲酒
●ドラゴイエロー*TAKA
 見た目は麗しの美女であるが実は生物学上男性。穏やかな口調は人を和ませる。緩やかなウエーブの掛かった長い髪はその辺の女性に負けない美麗さを誇る。
 *趣味・酒宴
●ドラゴピンク*コダマゆみ
 藩国の台所を預かるこのチーム紅一点。しかしその正体は筋肉マニアの乙女(笑) 敵は問答無用でゴミ袋に詰めて夢の島に流す結構容赦ない人。
 *趣味・料理、筋肉ウォッチ

*龍拳戦隊発足SS*

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「親父さんお久しぶりです」
「おぉ、ひわみか。久しぶりだな」
その日、ひわみが訪ねたのは通称、親父さんと言われているたけきの藩国の技術者である。
もともと、サイボーグ兵を使っていたたけきの藩国軍だが、後になるほどアナログ化してくるという珍しい進歩の仕方をしていた。
そのため、サイボーグなど軍事技術をメインで行っていた親父さんも、いまでは農業用や工業用、医療用機械などを手がけている。
もっとも、親父さんにしてみれば戦いの道具よりも、そちらのほうが性に合っているらしく今までより嬉々として働いていおるところはある。
「突然で申し訳ありませんが、親父さんに頼みたい仕事がありまして」
「仕事……ねぇ」
少し、渋い顔をする親父さん。
いつもの農業用などの機械であれば、普段の手順で仕事の依頼がくるはずである。
それが、違う手順で来るということは何かイレギュラーな仕事な可能性があるのだ。
「また、戦争の道具が必要なのか……」
ポツリとつぶやく親父さん。
「……ある意味そうですけど。
とにかく、こちらを見てください」
そう言い、書類の入った封筒を渡すひわみ。
とりあえず、目を通す親父さん。
「…おい、これは?」
一通り目を通した親父さんの表情には驚きの色があった。
「えぇ、見ての通りです」
「そうか、よし、作ってやろう!
しかし、お前さんもバカだろう」
「はい、そうですね」
笑顔で言う親父さんに同じく笑顔で答えるひわみであった。

「で、5人集まりましたけど」
TAKAの声に立ち上がるひわみ。
「今回、りあらりんさんのお見合いを守るために5人の部隊で行動と言うことで皆さんに集まってもらいました。それで、私は考えました。5人、しかも全員、龍の使いであるという共通点」
「うむ、と言うか、ひわみ殿が龍の使いで5人集めたんでござったが」
砂神の言葉にうなづくひわみ。
「えぇ、ともあれ、5人と言うことを聞いたとき私の頭にはアレしか浮かびませんでした」
「アレって言うと、やっぱりアレ?」
「まぁ、5人って言ったら確かにアレよね」
こんこと紅一点のコダマゆみもアレのことを思い浮かべる。
「で、私はこんなものを用意しました」
そう言い、左手首を見せるひわみ。
そこには、腕時計にしては大きいものがあった。
「まさか、ひわみ殿!?」
「行きますよ。……龍装身!」
閃光が走り、その後には青い仮面をつけた男が。
「これから我々は、龍拳戦隊ドラゴレンジャーとして戦いましょう。皆さんの分の変身ブレスレットはありますよ」
そう言い、青い仮面をつけたひわみはアタッシュケースを取り出す。
「おぉ、拙者黒が良いでござる!」
「え、砂神さん、私も黒が良いです」
「オレンジはありませんか?じゃあ、黄色で」
「女、一人だし、やっぱりピンクかなー」

「それでは、訓練を始めましょうか」
5人はなぜか採石場へ集まっていた。
理由は「基本だ!」とか言っていたらしい。
「では、砂神さんお願いします」
「承知したでござる。龍装身!」
砂神の掛け声と共にブレスレットを光らせ変身する5人。
「恋多き華龍(筋肉限定)、ドラゴピンク!」
「鋭き水龍、ドラゴブラック!」
「麗しき雷龍、ドラゴイエロー!」
「速き風龍、ドラゴブルー!」
「猛き火龍、ドラゴレッド!」
コダマ、こんこ、TAKA、ひわみ、砂神の順で名乗りをあげる5人。
「拳に宿る、龍の魂。龍拳戦隊ドラゴレンジャー!」
最後に砂神の声とともに背後で爆発が起こる。
「……完璧ですよ!」
「えぇ、初めてとは思えない息の合い方です」
「これなら、勝てる!」
盛り上がる、5人。
「いったい何に勝てると言うのかしら、あれで?」
遠くから、様子を見ていたたけきのこは半ばあきれたような声でつぶやく。
「とにかく、短時間であんなものを作ってしまうなんて、さすが親父さんね」
隣で、見学をしていた親父さんに声をかける。
「まぁ、実質作ったのはブレスレットとマスクだけだけどな」
「それでも、パワーアップするんだからすごいじゃないですか」
そう、感心したように言うたけきのこに、少しばつが悪そうに、
「いや、アレ、多少の防御効果はあるかも知れないけど、普通の防具並だし、それ以外にもたいした機能ないよ。一瞬でマスクを装着できるだけ」
と、答える。
「……それだけ?」
「それだけ」
「……」
まぁ、確かにひわみが申請してきた予算でそんなすごいものが作れるとは思っていなかったが。
「これが終わったら、テレビ局にでも売り飛ばそうかしら、アレ」
そんなたけきのこは呆れたようにつぶやいた。
「さぁ、次は合体必殺技だ!」
「「おー!」」
そんな、藩王の心情も関係無しに、5人はひたすら盛り上がっていた。

*アイキャッチ*

後半に続くよ!チャンネルはそのままで★

絵*こだまゆみ

/*/

「次は、合体必殺技の特訓です!」
そういって、ひわみが取り出したのはバレーボール大の球体。
そこには龍の絵が描かれていた。
「ま、まさか、アレですか?」
「そう、あの定番の皆でボールをパスして敵にぶつけるあの技!名づけて、スーパードラゴボール!(ドラゴの後にンは入らないよ、注意してね)」
「「スーパードラゴボール(ドラゴの以下略……)!?」」
「いや、()の中はいらないから」
お約束の如く叫ぶ皆に、お約束の如くに突っ込むひわみであった。

「それでは、さっき説明したフォーメーションで行きましょう。お願いします、コダマさん」
そう言い、コダマにボールを手渡し自分のポジションに走るひわみ。
「じゃあ行くよー!ブラック!」
アンダースローで低い位置に投げるコダマ。
「よし、イエロー!」
それを、ホッケーのスティックのようなもので打ち上げるこんこ。
「行きますわよ、ブルー!」
ジャンプし、バレーボールのアタックの要領で打ち落とすTAKA。
「頼んだぞ、レッド!」
そのボールをボレーシュートの様にノートラップで蹴るひわみ。
「よし、必殺、スーパードラゴボール!」
4人で回したボールを、手にしたバットで打ち放つ砂神。
そのボールは怪人を模した人形に向かって一直線に飛んでいく。
そして、その人形に背を向け決めポーズを取る5人の背後で、爆音が響いた。

「なんか、ちょっと間抜けだけど、必殺技もあるんだ」
少し感心したように言うたけきのこ。
「いや、あー、またやるみたいだからピンクに注意して見てみな、藩王様」
親父さんの言葉に首をかしげながらも、もう一度5人のほうを見る。
ピンクから放たれるボール。
そして、ブラック、イエロー、ブルーとまわりレッドが打つ。
そして、
「あれ?」
ピンクが決めポーズをする振りをしてブレスレットのスイッチを押したと同時に爆発音。
「……」
「……」
「もしかして、ゆみちゃんが押したの起爆スイッチ?」
「……あぁ」
「……」
「……」
「じゃあ、あんな真似しないで直接敵に投げれば良いじゃない!」
「まぁ、そうなんだが、色々こだわりたい年頃なんだとさ。あと、あれ、中身は普通のスタングレネード、しかも威力弱めのだから」
呆然とする、たけきのこ藩王。
「……かえる、おしごとあるし」
「あぁ、お疲れ様」
疲れたように、立ち去ろうとする藩王に、心からのお疲れ様の言葉をかける親父さん。
「さぁ、次はやっぱり巨大ロボですかね?」
「うむ、ちょうどこんこ殿がI=Dを操縦できるでござるな」
「では、ケントと犬士2匹を無断で持ち出して……」
「良いわけないでしょ!」
去り際、最後の突込みを入れる藩王様であった。

SS*ひわみ

*前途多難*

「え?りあら殿お見合いヤバイのでござるか!?」
 一応レッドの称号を持つ砂神がブラック・こんこの報告に思わず椅子から立ち上がる。折角張り切って『りあらりん殿のお見合いを成功させ隊』の延長で発足したドラゴレンジャーであるが、その本来の目的が失われてしまうピンチである。
「ええ。時間の都合の関係らしいんですが…どうします?」
「まぁ、一応他の方の護衛任務でもGJを排除するという目的は変わらないですわね。我々は我々で頑張りましょう」
 張り切っていた分落胆も大きいこんこを慰めるようにイエロー・TAKAは少し微笑んで言う。
 誰かに愛を告白するというより、誰かの愛を成就させたいというキューピッド的な目的での参戦であった彼等は決意も新たに戦いの準備を始める事にした。愛と平和の為に戦う事には変わりはないのだ。
「ひわみんも予算頑張って確保してくれましたしねー」
 ピンク・コダマはそう言いながら、トレンチコートを配る。背中には砂神とコダマが縫いつけた戦隊ロゴの入った特別製である。殆どの予算は変身用ブレスレッドにつぎ込んでしまったので、この辺は予算削減の為に手作りである。少しでも削って、火薬など派手な演出につぎ込む予定なのである。戦隊モノとは大変なのだ。
「で、ひわみんは?」
 TAKAが小首を傾げて言うと、こんこは苦笑して、巨大ロボ交渉と言う。
「…ひわみ殿もマニアでござるなぁ…いや、拙者も大好きでござるが」
 子供の頃憧れたヒーローに自分がなるとは思わなかった砂神はこのブルー・ひわみが立ち上げた企画にノリノリで賛成したのだ。本来発案者がレッドであるのが通常であるが、砂神が『…クールなござる口調無理だから、頭悪いレッドやらせてください』とひわみに頼み込んだ経緯がある。突っ込み体質の冷静なひわみはブルーでもいいだろうと言う事でこの辺は微調整されている。砂神はレッドであるが、実質ひわみがリーダーのようなものである。
 そんな中ひわみがとぼとぼと帰ってきたので、皆その様子からロボット交渉の失敗を悟り、いたわりの言葉をかける。
「ごめん。駄目だって」
「いやいや、我々にはこの拳があるでござるよひわみ殿」
 そう言うと砂神が日々修行で鍛えている拳を突き出し笑う。たけきの藩国が誇る白兵軍団龍の使いはレムーリア・九州でその拳の威力を発揮しているのだ。まぁ、今回は敵を粉砕するのではなく、敵を気絶させる程度の話だが、日々体術特化の訓練をしてる彼らにはどうということのない話である。
「そうそう、変身も出来るし十分ですわよ」
「そうですね。それじゃ、火薬の準備とか色々しましょうか。りあらりんさんの参加はわかりませんが、他のお見合い参加者の愛と平和を守る為に」
 砂神やTAKAの言葉に気を取り直したのか、ひわみは明るい表情で作戦案確認・必殺ドラゴボールの確認などをしだす。
「あ、それじゃ私はお弁当作りますね。フフフ…大目に作って黒オーマの方々と食べれたらいいですね」
「良いでござるねー。筋肉について語りながら楽しく食べれれば最高でござるね」
 紅一点・コダマゆみの案は最高であるが、如何せん砂神とコンビで筋肉マニアである。元々『黒オーマの筋肉を愛で隊』を大真面目に結成しようとしていたコンビは今回隙あらば筋肉を十分堪能したい所である。
「…お二人って変な共通点ありますよね」
 こんこは呆れたようにぽやんと筋肉妄想中の2人をみて苦笑する。普段はマッピング・褌マニアの砂神。普段は料理上手なみんなの台所コダマ。ある意味この2人がコンビを組むのは『混ぜるな危険』と同じ事なのではないかと藩国内でも囁かれている。化学反応も吃驚な異様な盛り上がりや変質を伴うのだ。
「まぁ、この辺の愛が暴走しなければ十分すぎる戦力ですからね。2人限定の必殺技とか考えた方がいいかな」
 冷静に分析するひわみは、作戦案を走り書きしながら更なる戦隊の進化を考えているようだった。
「あ、ひわみ殿。会場の見取り図はどうでござる?」
「抜かりはありませんよ。伊達に貴方とマッパーコンビやってません」
 そう言うとひわみは紙を全員に配り、他班の配置や、敵の襲撃予測地点を説明し、最終チェック・連絡も全て滞りなく進める。

「…さて…時間ですね。命令をどうぞ砂神さん」
 そう言うとひわみは少し口はしを上げて笑った。

――――龍拳戦隊ドラゴレンジャー出撃!!!

 愛と平和を守るべく彼等の戦いがはじまる。

SS*砂神時雨

頁編集*砂神時雨